思わぬケガや病気など、“もしも”のリスクは誰にでも起こり得るもの。実際にケガや病気で入院・手術をすることになった時、一体どのぐらいのお金がかかるのでしょうか。

平成28年発表の(公財)生命保険文化センター『平成28年度生活保障に関する調査』によれば、一回の入院で自己負担する費用の平均は22.1万円。また厚生労働省『平成29年 患者調査』では退院患者の平均在院日数は29.3日となっています。治療費用そのものは高額療養費制度を利用することである程度は抑えられますが、自己負担しなければならない費用もあります。その中でも医療費を大きく左右するのが「差額ベッド代」と「先進医療費用」です。

「差額ベッド代」とは病室によって一日いくらという仕組みでかかる費用のこと。病室の料金設定は病院によって様々ですが、入院日数だけでなく病室の選択によって医療費の総額に大きな差が生じます。希望の病院や主治医の治療を受けたいが大部屋の空きがない時などやむを得ず高額な部屋への入院に同意しなければならないケースもあることは知っておきたいですね。

「先進医療」とは特定の大学病院などで実施されている「先端医療」のうち、厚生労働大臣の承認を受けたもののことで、技術料は全額自己負担となります。

こうした高額な医療費を補完するためには、民間の医療保険やがん保険を活用するのが有効ですが、必要な保障は人によって様々。自分に必要な保障は何かこの機会に考えてみてはいかがでしょうか。

 

執筆者
森田 直子 (もりた・なおこ) Naoko Morita
保険ジャーナリスト。㈲エヌワンエージェンシー代表取締役。保険専門の執筆家で実績多数。庶民的な文体に定評がある。