会社員として事務や営業の仕事を務めてきた田中一行(いっこう)さんは、33歳の時に昭和23年創業の歴史を持つ傘メーカー「前原光榮商店」に転職し、傘職人として歩み始めました。

彼はそこで、骨や手元と呼ばれるハンドルの部分に傘の生地を裁断・縫製して貼る仕立ての仕事を担っています。

以前からものづくりへの興味はあったものの、「傘」に対しては特に思い入れのなかった田中さん。たまたま前原光榮商店で働いていた知人に声を掛けられ、丁寧に手をかけ、時間をかけて作られた傘を目にして、傘の概念が覆されたといいます。

現在、傘づくりの現場を支えている職人は70〜80歳代のベテラン層がほとんどですが、従来のものづくりへの思いは大切にしながらもさまざまな企業やブランドとコラボレーションするなど新しい挑戦を続ける前原光榮商店。田中さんも、「日本のものづくりの現場が弱くなってきていると言われていますが、面白いことをやっている方や会社と一緒に傘業界を新しくしていきたい」と語ります。

事務や営業の仕事からものづくりの現場に飛び込んだ田中さん。「これまでの仕事も決して無駄ではなく、今までの経験がつながっていて、今がある」「何事にも貪欲に、垣根を作らずに取り組んでいきたい」と語る彼のLife 2.0とは?

前原光榮商店
http://maehara.co.jp/