東京都世田谷区でうどん店「麦 kamiuma ASAHIYA」を営む小林誠一さん。実は平日は高校教師として教鞭を執っています。

もともと、昭和の初期頃から続く五反田の蕎麦屋の家系だった小林さん。大学卒業後は、中学受験塾の講師として働いていましたが、塾講師を辞めて新しい蕎麦屋をオープン。不況などの影響で蕎麦職人を辞めなければならなくなっていたお父さんを蕎麦職人として迎えました。

しかし、蕎麦屋を続ける中で、新しいことに挑戦しなければという思いが強くなっていきました。そこで蕎麦屋を営業しながらも数ヵ月間勉強を続け、なんと準備期間1週間程度でうどん屋に転身したのです。現在も蕎麦屋時代のお客さんがやって来てくれると笑顔で語る小林さん。店内には蕎麦屋時代のメニュー表が飾られており、当時の面影を残しています。

転機は蕎麦屋がうどん屋になって1年ほど経ったころ。小林さんは突然、くも膜下出血を患い、入院することになります。そして、病室で読んでいた新聞の教員採用の記事を見たことをきっかけに、教師の仕事にもまた挑戦したいと考え、平日は教師、土日はうどん屋という珍しいキャリアを歩むことになるのです。

「教師もうどん屋も、人がいないとできない仕事。人とつながる仕事をし続ける」と語る小林さんの原動力とは?