皆さんは着物を着たことがありますか? そもそも着方が分からなかったり、帯を結ぶのが難しかったり、自分一人で完璧に着ることができる人は少ないのではないでしょうか。誰でも簡単に着物を着ることができる造り帯や、バリアフリー着物の開発を進めている鈴木富佐江さんは、定年退職後に自身が脳梗塞を患ったことをきっかけにこうした活動を始めました。

金融機関の総合職として、子ども2人を育てながら定年退職まで勤め上げた鈴木さん。幼い頃から着物は身近な存在で、ファッションの一部でした。60歳で定年後、65歳で脳梗塞を患った彼女は、これまでのように帯を結べなくなったことで本当に落ち込んだと語ります。

しかし、そこで立ち止まらずに、どうしたらこれまで通り綺麗に着物を着こなすことができるか考えた末、帯を切らずに折り紙のように折りたたんで形作ることを思い付きます。彼女の考案した「さくら造り帯」を使えば、初心者でも簡単に綺麗に着物を着こなすことができるのです。彼女の創作意欲はとどまることを知らず、その後も車椅子に乗っていても着物を楽しむことができるファスナー付き着物などを作っていきます。「障害があってもなくても、できないことは同じ」。彼女の作るバリアフリー着物には、「できない」という事象に寄り添いたいという思いが込められています。「無かったら作ってしまえばいい」と笑顔で語る彼女の“Life 2.0”とは?

さくら着物工房
http://sakura-zukuri.jp/