2013年に世界各地の伝統的な朝ごはんを楽しむことができる、レストラン「WORLD BREAKFAST ALLDAY」をオープンした建築士の木村顕(きむらあきら)さん。東京藝術大学在学中に、勉強の一環で有名な建築物を見に、ヨーロッパを訪れます。そこで古い建物が多く残り、現代の生活と調和するヨーロッパの街並みを目の当たりにし、日本でも古い建物を活かした仕事に挑戦してみたいという考えを抱くようになりました。

その後、とあるきっかけから日光の古民家を改装することになり、伝統的な書院造の構造を活かして古い日本の建築物に泊まってもらう宿「日光イン」をオープンします。海外のお客さんの利用も多かったと語る日光インで、共通の話題となったのが「朝ごはん」。特別な食事ではなく、普段、家庭で当たり前のように口にする“食”を通した異文化交流の面白さに気づき、「WORLD BREAKFAST ALLDAY」の開業へとつながります。

木村さんが魅力に感じている古い建築物は、決して有名な建築家が作った形ではなく、長い時間をかけて定着した文化としての様式。その国ごとに食べられている朝ごはんも、有名な料理人によって編み出されたものではなく、その国の地域性や気候などが相まって当たり前に食べられるようになったもの。そうした文化性をベースに自分らしい仕事に取り組んでいきたいと語る、彼の“Life 2.0”とは?