手編みのウールを使ったクラッチバッグや、かごバッグなど、思わず手に取りたくなるおしゃれなデザインのバッグが今、人気を集めています。2015年にバッグブランド「Beyond the reef」(ビヨンドザリーフ)を立ち上げたのは、株式会社Beyond the reef代表の楠佳英さん。完全受注生産の手編みバッグをオンライン販売している会社で、編み物好きの女性たちが、一つ一つ手作業で作っています。

楠さんは、ファッション雑誌の編集者として働いていた過去を持ちます。ページをめくるだけで別世界に行くことができるという夢を与える仕事に魅力を感じていた一方で、大量生産・大量消費されていくファッションのあり方に疑問を感じていました。消費されるだけではなく、心が込められたものを——大好きなファッションを通じて込められた思いを伝えていきたい、という気持ちを抱いた彼女は、ちょうど当時独り身になった義理の母を励まそうと、義母が得意としていた編み物でバッグを作ることを提案しました。それが、「Beyond the reef」の始まりだったのです。
「おばあちゃんは、ある日突然おばあちゃんになるわけではない。これまで仕事や家事を頑張ってきた女性たちが、さらに輝く居場所を作りたいんです」という思いを抱く楠さんのもとには、昔から編み物が好きなおばあちゃんたちをはじめ、若い子育て世代もどんどん集まっています。彼女たちが持っている編み物技術とあたたかな心は、次世代へと受け継がれているのです。

Beyond the reef
https://beyondthereef.jp/