「注文をまちがえる料理店」——そんな不思議な名前の料理店が、2017年6月と9月に期間限定でオープンしました。その名の通り、オーダーや配膳を時々まちがえてしまうレストラン。その理由は、ホールで接客をする人が認知症を抱えている方だから。「まちがえても『まあいいか』と一緒に楽しもう」というコンセプトのレストランは、たちまち国内外から大きな話題を呼びました。

「注文をまちがえる料理店」実行委員会の委員長を務めているのは、介護福祉士の和田行男さん。認知症介護の第一人者として、認知症の方が家庭的な環境のもと、少人数で共同生活を送る「グループホーム」で先駆的な取り組みを続けてきました。
国鉄の電車修理工から福祉の世界へと転身した過去を持ち、30年以上福祉の世界に携わっている和田さんが大切にしているのは、「人として最期まで生きる」こと。認知症の方を”できない人”として閉じ込めない、一方的に“してあげる”という「介護」ではなくその人に“必要なこと”をする「支援」が大切だ、と唱え続けています。その延長線上に“働く”こともあり、今回認知症の方が働ける場、社会とつながれる場として、「注文をまちがえる料理店」を始めました。
「グループホームを始めた当時は、批判も集まった」と語る和田さんが、3日間の「注文をまちがえる料理店」の開催を終えて涙を流した理由とは? 自らの信念を貫いて働き続けてきた和田さんの言葉は、認知症への見方、そして寛容な社会のあり方を考えるきっかけを私たちに与えてくれます。

 

「注文をまちがえる料理店」公式Facebook
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