ピアノとともに歩むこと90年。大正10年生まれ、御年96歳にして現役プロピアニストとして活躍するのは、室井摩耶子さんです。
彼女がピアノと出合ったのは6歳のとき。父親のすすめで始めてから、90年間ピアノとともに生きてきました。東京音楽学校(現・東京藝術大学)を首席で卒業してから、留学を経て第2次世界大戦終戦前にデビュー。その後は日本のみならず世界各地でも活躍し、20年ほどヨーロッパで修行を重ねてから50代後半で日本に帰国したという経歴を持ちます。
そんな彼女が長きにわたりピアノを続けてきた原動力は、作曲家とのコミュニケーション。作曲家が音楽を通して伝えようとした言葉を楽譜から汲み取り、それを自分の音色にして聴く人へ伝えるのがピアニストの役割。ひとつひとつの音色を通じて、あたかも室井さんの演奏を鑑賞する作曲家たちと会話をしているように感じるんだとか。「ピアノを弾くことで作曲家たちの言葉に出合えると、心が天にも昇らんばかりに嬉しい」と語る室井さんの笑顔には、ピアノへの愛情と作曲家への尊敬の念が込められていました。
現在でも1日4時間、コンサートの前には8時間ほどピアノを弾いている室井さん。偉大な作曲家たちの曲を自身の音色にして伝え続けている室井さんの挑戦は、どれだけ年を重ねても続いていきます。

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